熱中症には熱による体の不調と脱水症の二つのパターンがあります。
体の水分が不足して汗が出なくなると体に熱がこもって具合が悪くなります。
つまり、水分不足にしないことが熱中症対策になるんですね。
でも、ただ水分をとればいいわけじゃありません。塩分もとらないといけないんですよ。その理由は体の体液が水とミネラルでできているから。水だけ補給すると体の中のミネラルが薄くなってよけいに具合が悪くなります。痙攣やひどいときには失神することもあるんですよ。
厚生労働省によると、
0.1~0.2%の食塩水、ナトリウム40~80mg/100mℓのスポーツドリンク又は経口補水液等を、20~30分ごとにカップ1~2杯程度を摂取することが望ましい。
とあります。そこで書く清涼飲料水メーカーからいろいろな飲み物が発売されています。
でも、どれを飲んだらいいのかわからない。という方もいると思います。
そこでカロリーとナトリウム濃度から、市販のドリンクがどんな場面で有効なのか考えてみました。
厚生労働省のHPや他の資料を基に僕の独断と偏見で選びました。
あなたがドリンクを選ぶ時の参考にどうぞ。
場面・状況で選ぶ。熱中症ドリンク
すでに脱水症になってる・その可能性があるとき
なんだか頭が痛い、痙攣する、気分が悪い・・・熱中症になってるかも。
病院に行くほどではないけど、熱中症気味かな。
そんなとき今すぐ飲みたいドリンクです。
選んだ条件
・ナトリウム濃度 80mg/100mlを超えるもの。
・エネルギー 10kcal/100ml以下。
特徴
経口補水液は、スポーツドリンクと似てますが。スポーツドリンクよりもカロリーは少なめ、塩分が多めです。
日常的に飲むと塩分のとりすぎになります。
脱水症状になりそうなとき、脱水症状になった時のための飲みものです。
体力が低下したときの栄養補給を兼ねているのである程度のカロリーはありますが、スポーツドリンクよりは低めです。
激しく動いたあとの栄養補給には向いてません。
経口補水液 OS-1
100mlあたりの成分
エネルギー:10kcal、ナトリウム:115mg、炭水化物:2.5g
カリウム:78mg、マグネシウム:2.4mg、リン:6.2mg
でも。危ないと思ったら病院に行きましょうね。
スポーツ・屋外で激しく体を動かすときに
スポーツや屋外の重労働などで体力と水分を消耗する場合。
水と塩分だけじゃなく、糖分(炭水化物)もとらないと体に疲れがたまってしまいます。
そこで、ナトリウムなどのミネラルや糖分を多くしたのがスポーツドリンク。
汗をかく前、運動、作業をしている間。汗をかいた後。とこまめに補充することが大切です。
ここでいうスポーツとは競技としてのスポーツ。健康やダイエット目的の軽い運動ではありません。糖分が多く含まれるため、体を動かす頻度が少ないとカロリー・糖分のとり過ぎになります。
選んだ条件
・ナトリウム 濃度40mg/100ml以上。
・カロリー 20kcal/100ml または 炭水化物 4.0g/100mlを超えるもの。
熱中対策水 日向夏味
100mlあたりの成分
エネルギー:28.7kcal、ナトリウム:64mg、炭水化物:7.2g
カリウム:19mg、マグネシウム:14mg、カルシウム:2.0mg
オルニチン:20mg
ポカリスエット
100mlあたりの成分
エネルギー:27kcal、ナトリウム:49mg、炭水化物:6.7g
カリウム:20mg、マグネシウム:0.6mg、カルシウム:2.0mg
エネルゲン
100mlあたりの成分
エネルギー:24kcal、ナトリウム:49mg、炭水化物:5.5g
カリウム:20mg、マグネシウム:0.6mg、カルシウム:2.0mg
β-カロチン:0.6mg 、アルギニン:0.2g 、ビタミンC:100mg 、ビタミンE:0.2mg
アクエリアス
100mlあたりの成分
エネルギー:19kcal、ナトリウム:40mg、炭水化物:4.7g
カリウム:8mg、マグネシウム:1.2mg、
アルギニン:25mg、イソロイシン:1mg、バリン:1mg、ロイシン:0.5mg
レジャー・軽い運動に
レジャーや健康・ダイエット目的の軽い運動など。汗はかくけどあまり体力を消耗しないようなときは、糖分控えめのスポーツドリンクが適しています。
選んだ条件
・ナトリウム濃度 40mg/100ml以上。
・エネルギー 20kcal/100ml以下。
・炭水化物 4.0g/100ml以下。
ポカリスエット イオンウォーター
100mlあたりの成分
エネルギー:11kcal、ナトリウム:54mg、炭水化物:2.8g
カリウム:20mg、マグネシウム:0.6mg、カルシウム:1.3mg
アサヒスーパーH2O
100mlあたりの成分
エネルギー:12kcal、ナトリウム:40mg、炭水化物:2.9g
カリウム:4.6mg、マグネシウム:2.4mg
インドアやダイエット目的の軽い運動に
屋内で熱中症対策する場合はカロリー摂取は控えめにして、発汗によるミネラルの補充だけににましょう。
ダイエット目的でカロリーをとらずにミネラルの補充だけする場合にも使えます。
選んだ条件
・ナトリウム濃度 40mg/100ml以上。
・エネルギー 0kcal/100ml以下。
・炭水化物 1.0g/100ml以下。
アクエリアス ゼロ
100mlあたりの成分
エネルギー:0kcal、炭水化物:0.7g、ナトリウム:40mg
カリウム:9mg、マグネシウム:1.2mg
L-カルニチン:10mg
ゼロカロリーのカルピスすっきり
100mlあたりの成分
エネルギー:0kcal、炭水化物:0g、ナトリウム:42mg
いかがでしたか。
他にも様々なドリンクは売られていますが。上に書いたような基準を目安にすると目的に合ったドリンクが選びやすいと思います。
熱中症対策に役立ててくださいね。